上海を人民元のグローバルセンターに

上海を人民元決済センターにする?

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2020年までに上海を国際金融センターに発展させるという目標に照らし合わせ、同計画ではこれに向けた第12次五カ年計画期間の発展目標として、「世界 一流の国際金融センターを目指して、金融サービス機能を包括的に開拓し、また金融イノベーション能力の引き上げを速め、上海金融市場のグル―バル化と世界 への影響力を絶えず引き上げて、2015年までに上海を人民元商品の革新、取引、プライシング、決済のグローバルセンターに発展させる」という内容を打ち 出した。

上海を人民元の国際的な地位に適応した国際金融センターにするということは、当然、上海が人民元の国際決済における中核的な機能を担うことを求められ る。こうした明確な位置付けに、専門家や業界関係者は大きく賛同している。華東師範大学国際金融研究所の黄沢民所長は、「人民元の大口決済は現在いずれも 中国人民銀行(中央銀行)本店の大口決済システムによって行われている」と紹介した上で、「上海をグローバル決済センターに発展させるためには人民元金融 市場の発展が前提。業務拡大につれ、上海が人民元取引・決済センターになることは理にかなったことだ」と述べた。

上海を人民元決済センターとするメリットは簡単に想像できる。上海市の金融機関の数は2010年末現在で1049社。うち本部を上海に置く外資法人銀行 が21行、合弁証券会社が5社、合弁ファンド管理会社が22社、外資法人の財産保険会社が8社、合弁生命保険会社が11社あり、金融業の対外開放が進んで いる。

上海社会科学院世界経済研究所の高洪民研究員によると、上海にはさまざまな分野がそろった各金融市場とその内部決済システムが構築されており、グローバ ル人民元決済センターを建設するための堅実な市場基礎が備わっている。また人民銀の本店や外資銀、ファンド管理会社、国内大手行の資金運用センターがいず れも上海に設置されており、上海を機能的な決済センターおよび人民元の国際決済センターに発展させるためのハード環境が整っている。さらに代理行制度によ る上海での海外人民元決済業務の試行およびその発展が、影響力の慣性的な発展の枠組みを徐々に形成していくことが予想される。米ドルの国際決済メカニズム を参考にすれば、上海は人民元国際決済センターへの発展に注力すべきだといえる。

ただ中国社会科学院金融研究所の殷剣鋒副所長は、「上海を人民元国際決済センターとして発展させるという目標の背後には、人民元の資本項目勘定の段階的な開放という要求がある」と分析。「資本項目を開放して初めて、人民元決済の問題を語ることができる」と指摘した。

複数の専門家の意見を総括すると、金融市場や金融機関の集中の程度、または科学技術レベル、従業員の素質、国際化の程度などの面に関わらず、上海はいず れも人民元決済センターとしての基本的な条件を備え、ハード条件も整っているが、ソフト面では中央政府が行政管理規制を緩和し、部局間の協調を強化し、順 序立てて人民元の資本項目勘定化での兌換を推進していく必要がある。

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